飯田人形では、
昔から伝わる子供の誕生と健康な成長を願うつるし雛作りもしています。
ここではそのつるしびなの世界をチョットだけご紹介します。
つるしびなは様々なちいちゃなお人形をたくさん作って、
それをぜーんぶつるしちゃうっていう、とってもユニークなものなんです。
でもただのお人形じゃなくて、それぞれにちゃーんと意味がこもってるんです。
例えば、このうさぎさん。
とっても可愛いけれど、ちゃんと意味があって
うさぎの赤い目がピカピカ光って悪いことから子供を守ってくれる。
どうかこの子に災いが降りかからないように…
って願いながらつくっていたんです。
なんだかとっても素敵な話だと思いません?
もちろん一つ一つをたった一人の人が作るのはホントに大変。だからどうするか?
それはね、生まれた子供のお母さん、おばあちゃん、
叔母さんから近所の方たちまでみんなでそれぞれ何個かを作って、
出来上がった物を一つにしてつるしたんです。
だから「つるしびな」
ひとつひとつの願いを込めたお人形をみんな集めて一つの大きな形にする。
それってとっても素敵なことだと思います。
飯田人形では、素材にこだわり、全国から集めた希少な「古布」を使った。
味わい深い「古布つるしびな」を制作し、店頭にて展示・販売しています。
「古布」とは、(こふ)と読み、江戸時代から明治、大正、昭和初期に使用されていた色とりどりの着物に使われていた生地の事です。
それらを、この雛にはこの柄を…と選び、考え
一つ一つ手作りで生地の色合いを考えながら縫い上げていきます。
古式の染料で色付けられ、年月を経た「古布」には、独特なおもむきがあり、
つるしひなに使用するのはもったいないと言うお方もいらっしゃるほどです
飯田人形では、古布を使用した、つるしひな教室(花あそび流 磐田支部 飯田人形教室)を5月末から10月初旬まで開催しています。
こちらは人数に限りがある為、入会お申込みは、ごめんなさい!先着順とさせて頂いています。
店内にはおひなさまと、つるしびながいっぱい。
とっても華やかな雰囲気にしてくれています。
このつるし雛は、夏の間に飯田人形つるしひな教室で生徒さんが製作した本物の手作りの品です。
可愛いつるしびなとお雛様はとってもよく似合って、訪れるお客様に大好評です。
たくさんのお雛様に囲まれて、飯田人形二階の展示室は、とっても華やいだ雰囲気です。
◆寝ているつるしひな◆
約11cm
とても可愛いつるしびなです、かわいい赤ちゃんの姿を針と糸で丁寧に作り上げています。
ふとんの柄は古布を使用して、とても柔らかな印象です。
◆赤ちゃんと、兜のつるしひな◆
左約8cm 右6cm
おくるみに包まれた赤ちゃんを黄色の柔らかな色が包んでいます。
古布で作られた兜はしっとりとした質感で、とても優しい雰囲気にさせてくれます。
◆つるしひなに使用する 古布◆
つるしひなに使われる古布(こふ)です。
色とりどりの古布を苦労して仕入れ、どの色をどこに使おうか・・・
この柄をどう見えるように縫い上げるか・・・
たっぷり時間をかけて一針一針仕上げていきます。